大会会長挨拶

日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会のWeb開催にあたって

日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術大会
大会会長 林 昌洋
(一般社団法人東京都病院薬剤師会 会長/
 虎の門病院 薬剤部・薬事専門役、治験臨床研究部・事務局長)

半世紀の歴史を持つ第50回関東ブロック学術大会は、初めての企画である『完全Web形式』による学術大会として開催いたします。ご講演の労をおとり下さる講師の皆様、本学術大会において演題発表される皆様、開催を支えて下さる組織委員会、実行委員会の皆様、本学術大会にかかわるすべての皆様に心より感謝申し上げます。

1971年11月6日・7日に大学図書館講堂を会場とし557名の会員が参加し関東ブロック学術大会はスタートしました。その後、1都9県の病院薬剤師会が持ち回りで運営を担当し(別表1)、研究発表と研鑽の場として病院薬剤師の職能発展に寄与し現在に至りました。

我が国の医療提供体制・薬物療法は、安心と希望の医療確保ビジョンを契機としたチーム医療の推進、医師と薬剤師の協働のもと大きく変わり進化してきました。このチーム医療の進展に合わせて病院薬剤師の専門職としての役割が拡大し、医薬品のベネフィット・リスクバランスを最適化すること、お一人おひとりの患者さんの薬物療法への期待に責任をもって応える臨床薬剤業務が進展してきました。

本学術大会はメインテーマ『病院薬剤師が担う薬物療法の未来』のもと、病院診療所薬剤師の資質の向上に寄与しうる大会となるよう企画いたしました。サブテーマは「多様化する薬物療法と患者ニーズに応える君の視界は良好か」です。‘プレシジョン・メディシン’の進展、‘保健医療2035提言’にある患者の価値中心の薬物療法など、病院薬剤師が担う薬物療法の未来における多様化へのパラダイムシフトを学び考える学術大会となっています。

本年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行という、誰もが想像しなかった新たな問題が発生し、感染管理への配慮から完全Web型の開催様式とすることを余儀なくされました。実行委員会、プログラム委員会では、10月31日(土)、11月1日(日)にはライブ配信、10月31日(土)から11月8日(日)の期間には、オンデマント配信プログラムを準備しました。ワークショップはWeb会議室を用意して集合型と同じ品質を目指し企画しております。会員の皆様の演題発表は、Power Point資料PDF化によるポスター発表と、Power Pointに音声収録しMP4動画化した口頭発表形式を用意したところ350演題を超える盛況となりました。

別表1
別表1

本年はCOVID-19の影響により病院薬剤師にとって大切な研修の機会が少ないという状況が発生しています。本Web学術集会は、参加者のログインタイム・ログアウトタイムを管理して、日病薬病院薬学認定制度の研修単位(受講シール)をはじめとして、研修単位取得の機会を提供できるよう準備しております。

今回の自粛生活の中で、志尊淳さんと宮崎歩さんがYouTubeで公開している「きぼうのあしおと」というすてきな楽曲に出会いました。新型コロナウイルス感染症対策のため困難な薬剤業務を担っておられる会員の皆様にとって、希望の足音が聞こえてくることを祈念して関東ブロック第50回学術大会のご挨拶と致します。